第48回社会保険労務士試験選択式試験を解いてみた感想

第48回社会保険労務士試験の選択式試験を実際に解いてみました。

全体的な感想からすればそれほど難しくないというのが感想

予想合格点などは後日掲載しますのでまずは解いてみた感想を細かくお伝えします。

第48回社会保険労務士試験選択式試験

労働基準法及び安全衛生法

1問目は最高裁判所判例からの問題。

近年労働基準法はいつも最高裁判所判例から出題されるような。

Aの穴は最初の文章ではちょっと読み取り難いかもしれないが、後半の文章で労災保険、療養補償給付、解雇制限というキーワードが出てくるので、ここは迷わず⑦打切補償。

Aが打切補償となればBはおのずと④3年。

2問目は企画業務型裁量労働制。

Cの穴は使用者が具体的な指示をしないという内容の文章が入ればいいんですが、惑わす選択肢が⑩~⑫に配置されています。

ただCの穴の後ろが「決定等に関し○○○こととする業務」となっているので、⑩~⑫の選択肢は文章的につながるがなんか変。

なのでシンプルに⑨使用者が具体的な指示をしない。

3問目は安全衛生法の総括安全衛生管理者だが、これ⑭しか正解っぽいのない。こんな簡単でよい?

4問目は⑱精神保健福祉士なんですが、これもまぁ入りそう。

労働者災害補償保険法

1問目は療養補償給付の問題。

AとBの穴は記述式でも行けるんじゃね?という問題。⑦療養の費用、⑥療養に関する指示。これは簡単。

2問目は認定基準に関する問題。

Cの穴は発症前の長期間なのでおそらく半年か1年。

ここで半年と心がきまればEも取れる問題。

1年じゃね?と思ってしまった人はEも撃沈してしまったかも。

Dは100時間と言っているので⑯1か月間。

CとEを外してもABDで3点は取れたのでは?

雇用保険法

1問目いきなりキタキタ目的条文

しかもABC3つも穴が開いている。

これは最低でも2問は取りたい。

Aの穴はトラップが仕掛けられてるので迷いどころですね。

2問目は移転費の問題。

Dの穴は⑨と⑩で多少悩んだが、まぁその者により生計を維持されている同居の親族だろうから⑨。

ここはちょっとキツイ。

3問目は国庫負担。

これはよく出る問題だし暗記しておきたいところ。

3分の1は日雇いと広域。なので④広域延長給付。

労働一般常識

1問目は就労条件総合調査からの出題。

Aの穴はなんかどっかで見たことある問題だなぁと思ったら平成22年択一式労一の1問目のBの選択肢で出題されてましたね。

これをやってれば④8割が入れられる。まぁ一般常識は過去問あまりやりませんので、ちょっとコクですね。

Bの穴はわからなかったです。

Cは厚生年金保険料しかありえないので②。

2問目は労働組合の組織率からの出題。

この辺りは大手資格学校の一般常識対策講座を受けていた人はなんとか対応できたのではないでしょうか?

労働組合の組織率はよく出題されるので、毎年しつこいくらいやってくれたはず。

ただDもEも確信をもって選べるほどではないですね。

社会保険一般常識

1問目は来ました歴史の問題。

社会保険の歴史は最初だけはしっかり覚えておくのが鉄則ですので、世界最初の社会保険はドイツ。

ドイツを参考にして日本が最初に始めたのが大正11年。

なのでAとBの穴は比較的簡単。

2問目は児童手当からの出題。

Cの穴も児童手当は中学生までのなので比較的簡単。

3問目は国民健康保険から。

保険料の納付滞納の問題なんですが、これも簡単でしたね。

Dの穴は1年ですし、Eの穴は被保険者資格証明書。

この問題病院関係に勤めている人は楽々回答できたんじゃないでしょうか?

健康保険法

1問目は高額療養費。

27年の法改正で所得区分が増えた箇所なので皆さんしっかりと学習していたんじゃないでしょうか?してない場合キツメの問題。

でもこの問題に出てくる人は55歳で標準報酬月額83万円だそうで、大企業の部長さんか何かでしょうか?

もっと身近な人にすればいいのに。。。

Aの穴は暗記してれば問題なし。

Bの穴は計算問題ですが、Aを覚えてれば問題ないでしょう。

252,600 + (1,000,000 – 842,000)× 1%

で254,180になる。

100万円の3割負担だから30万円 – 254,180は45,820円。

Cの穴は多数該当者でこれも暗記の問題。

2問目は訪問看護の問題。

Dの穴もEの穴も比較的素直な選択肢。

ここは両方とれそうです。

高額療養費の金額を覚えていたかいないかで大きく明暗を分ける問題でした。

厚生年金保険法

1問目は在職老齢年金の問題。

ここも法改正部分ですが、具体的な数字は無く用語だけ。

Aの穴は合算して得た額と言っているので総報酬月額の相当額⑫。

BとCの穴は用語をしっかりと理解して記憶してないと迷いそうですね。

ただBは調整する金額でCは基準の金額。となれば普通に入るかも。

2問目は厚生年金保険事業

保険事業部分は多くの受験生が力を入れない項目のため意外と苦戦したんじゃないでしょうか?

ただEの穴は小口の資金の貸し付けを行うところなので、選択肢からは⑭くらいしかないんじゃないかなぁ。

国民年金法

1問目は雇用保険に続き2度目の目的条文。

目的条文ってやっぱり大事ですね。

AとBの穴はホントに簡単。

2問目は学生の保険料納付特例

Cの穴は覚えてないときついかな?

3問目は滞納処分の権限委任の問題。

悪質な滞納者対策の問題ですね。

ここは「所得1000万円以上、13カ月以上」でDとEの穴はその部分ですので、知ってれば楽に取れたかもしれませんが、どうでしょうか。

総評

まず全科目で何点取りたいか?

労安 4

労災 3

雇用 3

労一 3

社一 4

健保 4

厚年 3

国年 3

普通に取れれば27点くらいは取れそうですが、合格点はもう少し下がり25点前後でしょうか?

科目補正の可能性は改めてお伝えしたいと思いますが、今のところ国年、健保、労一あたりかと。

労一はなかなか救済されないのでどうなるか微妙ですが。


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