GoogleもYahoo!も創業したてはみんなブラック企業

アメリカYahoo!のCEOマリッサ・メイヤー氏は、Googleが成功できたのは、創業当初のメンバーがあり得ないくらい長時間働いたからだという持論を展開している。

残業禁止、ワークライフバランスという言葉が叫ばれている中、とても刺激的なコメントだ。

このエントリーは、労務管理を守る社会保険労務士という立場ではなく、あくまでも一個人として内容という事を予めお断りしておく。

ベンチャー企業

起業したての会社

起業したての会社は、業績を軌道に乗せるまで大きな苦労が必要になる。

資金は無いし、優秀な社員も少ない。

市場もまだ開拓されていなく、当然社内の体制も脆弱で、労務管理なんてまだまだ先の話。

とにかく市場に爪痕を残し、少しずつ会社のブランドを築き上げていき、信用を勝ち取り売り上げを伸ばしていかなければいけない。会社がどうなるかわからないような状態で、社内体制の整備なんて悠長な事は言ってられないのだ。

会社を軌道に乗せるまでの初期段階の会社は、どうしても創業メンバーの頑張りが必要不可欠になってくる。

創業メンバーにとっては残業時間なんて関係ない。休日なんて糞くらえ!くらいの精神が無いと残念ながら会社は、なかなか軌道に乗ることは無いのが現実だ。

創業当初

筆者も創業したての会社に創立メンバーとして立ち会った事があったが、やはり最初はボランティア精神が必要になる。

会社を始めるには何をやるにもお金がかかる。

事務所を借りて、登記をして、キャビネットやデスクを入れて、パソコンを買って、税理士と契約して。

とにかく飛ぶようにお金が出ていくため、それ以外の事は創業メンバーで賄うしかない。

ホームページを作ったり、社内インフラを整備したり、求人広告を作ったり。

創業時はみんなボランティアで会社に協力していた。

その時間を残業代として請求するなんて野暮なことはしない。

みんながこの会社を成功させたいという一心で協力しているため、サービス残業なんだろうが快く会社に協力する。

それが創業メンバーの役目でもある。

大企業になれば

ただそれはもちろん立ち上げ当初の話。

とにかく必死にペダルを漕がないと生まれたての会社は動き出さない。

一度動きだし、自分の力が無くても前に進むようになった時、その時はキッチリと社内の環境を整えなければいけない。

法令順守、コンプライアンス、ワークライフバランス、こんな言葉がつかえるようになるのも、ある程度軌道に乗ってきてからの話。しかしキッチリと会社が軌道に乗り、一人二人の活躍が無いと回らないような状態から、多くの社員で助け合えるような会社になったのなら、徹底した労務管理をしていく必要がある。

大企業ならなおさら。

一人二人が長時間働かなくたって、みんなの力で助けあえる。そんな企業で過労死なんて事故は起こしてはいけないのだ。


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