中小企業勤務が長かった筆者は、いつも大手のSIerと呼ばれる会社で仕事をしていた。
中小のシステムエンジニアの大半は、自社で仕事を請け負うことが出来ず、大手SIerが受注した仕事を請け負って売り上げを上げる。
ITなんて言っても建築業界のゼネコンと同じ仕組み。大手企業がバンバン仕事を取ってくれないと下請けには回ってこない。
勉強したか?しないか?
隣のアイツの年収は?
大手SIerに勤めている社員は大体高学歴。
東京のT大学や京都のK大学。W大学やKO大学出身の社員も山ほどいる。
そんな社員は若い頃から下請け業者を顎で使う。
そう顎で使われる立場なのは、下請け中小企業のシステムエンジニア。
下請け会社ではそこそこの立ち位置にいても、大手のSIerの仕事を請け負えば単なる下請け業者の一SE。
中小だから年収だってたかが知れている。
そんな中小企業のオッサンSEの隣にいる大手SIerの若手社員は、残業時間こそ多いが、中小企業のオッサンを軽く上回る。
そして、大手の部長クラスともなると、仕事と言えば週に1回ある定例会議と1日になんどか組み込まれる会議くらい。
それ以外はメール見るふりしてずっとインターネットを眺めている。
そんな部長の年収は軽く一本を超えている。
なぜここまでの格差が出るのだろうか?若い頃遊んでいたのか、勉強していたのか?その差だけなんだよね。
若い頃いろんなことを犠牲にして勉強しておけば、一流と呼ばれる大学に入る事が出来る。
そこに入ってしまえば、大手企業に入る事が出来る。
それだけで、ずっと下請けを顎で使う人生が送れるのだ。
勉強するチャンス
そんな人生に嫌気が差したとしても、もう昔には戻れない。
タイムマシーンで過去にさかのぼり、学生時代の自分に一生懸命勉強しろ!なんていう事は出来ないのだ。
振り返る事なんて出来ない。今はとにかく前を見るしかない。
勉強してこなかった自分でも、なんとかあの横柄な態度の大手SIer社員に近付くことは出来ないのだろうか?
残念ながら中小企業のサラリーマンをやっている以上、格差社会の中で生き続けなければならない。
彼らに一矢報いるためには、独立するなり起業するなりという方向性にチェンジする必要があるのだ。
そのための一歩として資格取得という手段を取るのも悪くない。
ビジネスのアイデアが浮かばない、自己資金が無い。というのなら堅実に資格取得という選択肢もあるはずだ。
とはいえ、資格を取得して個人事業主として活動するには、まず最初の難関資格というハードルをクリアする必要がある。
そのハードルを越えるためには、今こそ勉強するしかない。
あの頃勉強しなかった自分を懺悔し、今やるしかないのだ。
このままやり続けないでいたら、10年後必ず後悔する。
10年後今と同じことを思い続けながら生きることは出来ますか?
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