就職・転職の面接で絶対に聞いてはイケない11個の質問

就職、転職者を募集し書類選考を通過したら当然面接を実施します。

面接で確認したい項目は、各社の採用担当者それぞれの思惑があるとは思いますが、軽い気持ちでこんな質問をしてしまうと就職差別につながる可能性があります

ここでは、ハローワークで配布されている冊子から一部を抜き出して、こんな質問はNGだ!という項目をお伝えしていきます。

聞いてはイケない質問

採用の注意点

求職者を採用する際には以下の二点に注意しなけばいけません。

  1. 応募者に門戸を開く
  2. 本人の適正・能力を基準にして選考する

つまりは、人種や性別、マイノリティなどの差別をせず、本人が持って生まれた能力を基準に選んでくださいね。

そうでないと、不遇な立場で生きてきた人は、せっかく能力を身に着けたのに採用されなくなってしまう。

そんなことは本来あってはいけません。

そのためにも面接では、こんな質問をしてはいけません!というガイドラインが用意されています。

本人に責任のない事項の質問

まずは本人ではどうしようもない事項の質問から紹介します。

本籍・出生地

本籍に関する質問はちょっと油断しているとついつい聞いてしまうかもしれませんが、現住所とは違い本籍地は本人のデータとしては必要のない項目です。

同じように出生地というのも聞くべき項目ではありません。

出生地ではなく出身地を大まかに聞くくらいであれば、大きな問題に発生するとは考えにくいですが、就職時の面接で聞くことではありません。

家族の職業

お父さんはどちらにお勤めですか?

という質問は完全にNGです。

就職の面接を受けているのは本人です。

ご両親の就業先や収入は本人には一切関係ありません。

住宅状況

住んでいる家は一戸建て?マンション?

という質問もNGです。

もちろん通勤状況等を確認する必要がありますので、住んでいる地域を確認するのは問題ありません。

ですが、どんな家に住んでいるのか?は本人の能力や特性には無関係です。

家庭環境

ご両親は共働き?

ご両親は仲が良い?

家庭の雰囲気はどんな感じですか?

このような質問も明らかに無関係。

雑談を交えて面接の雰囲気をよくするためには、家族の話や住宅の話は極力避けた方がいいでしょう。

思想・信条に関わる質問

次に本人の思想・信条に関わる質問を紹介します。

宗教

まぁこれは今更言わなくてもご存じでしょうが、信仰している宗教を理由に判断をしてはいけません。

宗教の話題が面接に出る時点でちょっと面接のやり方を考えた方がいいでしょう。

支持政党

政治が好きな面接官だとしても政治の話題は避けましょう。

特に支持政党を聞くのはNGです。

自分の会社がある政党に支援しているというケースでも本人の支持政党とは何ら関係がありません。

人生観

これはふと聞いてしまいたくなりますが、避けておくべき話題です。

人生観よりも仕事の進め方、仕事で心掛けていること、マネジメントのやり方といった仕事に特化した方向に質問をシフトした方がいいでしょう。

尊敬する人物

これを聞いていけないと伝えると大抵の方が驚きます。

仮に尊敬している人物が両親だったとしても聞かないほうが無難です、というか質問しないようにしましょう。

尊敬している人物も特定の思想に当てはまりますので。

ちなみに坂本龍馬についてどう思います?というような逆質問的な質問も避けておくべきです。

思想

哲学、個人の思想のようなことをあえて質問しないようにしましょう。

もちろん本人が自ら語ったのであれば仕方ありませんが、質問する事項ではありません。

とはいえ、思想を採用の基準にしてはいけませんので、面接の話題としては好ましくありません。

労働組合、学生運動など

労働組合の活動履歴なども話題としてはNGです。

一昔前のように労働組合の運動は活発化してませんが、組合運動の状況を聞き出すのは辞めましょう。

学生運動や社会運動に関する質問もNGです。

会社としては、あまりこのような活動を積極的にしている人材は好ましく感じないのかもしれませんが、選考の基準になるべき事柄ではありません。

購読新聞、愛読書

今のご時世、学生で新聞を購読している人はそういないと思いますが、これも聞くのは避けましょう。

新聞を読むことイコール経済・政治に興味がある、向上心がある!と考えている方も未だに多いのかもしれませんが、こちらも特定の思想になる可能性があるので避けるべき質問です。

まとめ

知らないと気軽に聞いてしまうような質問事項もありますが、上述したものはすべて就職差別につながる可能性のあるキーワードです。

就職面接は、あくまでも本人の能力や人格によって選考されるべきですので、付帯する思想や経歴は関係ありません。

人事担当者や面接担当者は、ついうっかり聞いてしまわないように十分注意してください。