社労士試験の難易度は2015年から上がってしまったのか?

2015年の社労士試験合格率は、誰もが目を疑う数字だった。

合格率わずか2.6パーセント。

例年6~9パーセント前後で推移していた社労士試験ですが、2.6パーセントまで下がったということは、司法書士資格並みに難しくなってしまったのでしょうか?

社労士試験の難易度

試験の内容

平成27年度社労士試験の問題は全て見てみた。

実際に解いてみると数年のブランクが有るため難しく感じたが、ある程度は今でも対応可能だった。

もちろん難しい問題も散見したが、一気に難易度が上がったという印象はない。

例年難問が出題されることもあるし、選択式試験は常に難問がいくつか散りばめられる傾向にある。

そのため、毎年あの理不尽な救済措置が行われることになる。

つまり難易度が上がった訳ではなく、単純に合格者数を絞るための合格基準になったということだろう。

合格者数を抑える理由

社労士試験を管轄する全国社会保険労務士会連合会からも、もちろんその上の厚生労働省からも正式な通達は出ていないので、理由は誰にも分からない。

平成25年に合格者数を絞り、平成26年は緩和した、しかし平成27年は一気に絞ってきた。

今後合格者数は2000人前後で安定させたいのかもしれないが、その真相は闇の中だ。

しかし、年によって合格者数がブレるのは何も社労士試験に限ったことではない。

公認会計士でも旧試験と呼ばれる頃は1000人前後の合格者数だったのが、平成19年には一気に4000人以上の合格者をだした。

行政書士試験でも合格率19パーセントで合格者数1万2千人以上という年もあったが、その翌年一気に絞り合格率を2パーセント台に押し下げた。

これらの事から言えるのは、合格者数つまり資格取得者数の比率をある程度調整したいという思いがあるのだろう。

有資格者の数

弁護士も税理士も公認会計士も司法書士も行政書士も社会保険労務士も、社会に必要な知識者を育成するため資格制度は作られているはず。

日本中にある一定数の有資格者を配置するように合格者数は調整しているはずだ。

平成27年時は社労士試験が合格者数を一気に絞ったということは、まぁそういうことなんだろう。

今年も同じ傾向になるのかどうか正直現時点では誰も分からない。

淡い希望からすれば、去年絞ったんだから今年は・・・という考えもあるが、本試験まであと40日を切っている今そんな事は考えるべきではない。

今はとにかく絶対社労士試験に受かってやる!という強い思いだけを持ち、目の前の勉強に没頭して欲しい。


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