今や合格率一桁前半という狭き門になりつつある社労士試験。
難関資格の一つとなっていますが、どのくらいの歳月をかけて合格を狙えばいいのでしょうか?
もし、合格まで5年とか7年とかの長期プランを考えているのであれば、その考えは今すぐ改めた方がいいでしょう。
社労士試験は、できれば3年以内での合格を目指して下さい。
社労士試験は3年以内
なぜ3年以内なのか?
社労士試験は確かに難関資格と言えますが、5年~10年かけないと受からないほどの試験ではありません。
実際、私の知人の社労士は、ほぼ4~5回以内の受験で合格を勝ち取っています。
近年、難易度が上がっているとはいえ、この傾向は大きくは変わらないはずです。
なぜ3年以内で狙うべきなのか?
その理由はこんな感じです。
記憶・暗記が大きくものを言う
何度もお伝えしてますが、社労士試験は直前の記憶・暗記が大きくものを言う試験です。
そのため、数年間という長期の時間をかけて攻略するよりも、1年いや極端な話1か月にすべてを集約するくらいのイメージで合格を狙える試験なのです。
ですので、数年かけて狙うには不向きな試験なのです。
法改正が多い
さらに非常に法改正が多い試験。
年金制度が大きく変わったり、派遣法が大きく改正されたり、高度プロフェッショナル制度や働き方改革など毎年コロコロと法律が変わります。
ですので、複数年かけて積み上げた知識が、翌年あっという間にリセットしなければいけなくなることもあるのです。
以前、健康保険が政府管掌健康保険から協会健保に切り替わったことがありました。
これにより、今まで政管健保で記憶していたものを協会けんぽにすべて覚えなおさなければいけません。
だから蓄積した知識が無駄になってしまうことがあるのです。
記述式ではない
論文などの記述式が採用されている試験は、正解が1つではないとても不確定要素の多い試験です。
私もある論文形式の試験を受けたことがあるのですが、1点足らずで涙をのんだことがありました。
その1点の違いがどうにもわからなかった。
なぜ自分が書いた論文は1点足りず、ほかの人の論文は合格点をクリアしたのか?
正解が定まっていないからこそ、何回も挑戦して合格を目指す必要があるのです。
それが社労士試験の場合は、すべてマークシート。
勉強さえすれば実力通りの結果が出やすい試験です。
だから何年もかけずに合格してほしいのです。
初回でも合格できる
社労士試験は、未だに初回で合格する人が一定数排出される試験です。
それは前述した記述式ではないこと、短期間の暗記がものを言う試験ということ、このような要素から初回での合格者が多く出るのでしょう。
やり方次第では一発で合格できる試験なのです。
とはいえ、一発合格を目標にするのはあまり賢い選択肢ではありません。
一発合格する人もいるけど、2回できれば3回受けてそのどこかで受かる!というくらいの方が気楽に臨めます。
モチベーションは長続きしない
そもそも人間のモチベーション、特に苦しいことなんて長続きするものじゃありません。
アナウンサーの林弘典さんは、なんと6回も挑戦して社労士試験に合格したんだそうですが、この方相当ストイックです。
社労士だけでなく、気象予報士などの資格も取得する資格マニア。
そもそも高学歴で、地頭もいいのでしょう。
そんなストイックな彼だからこそ6年間もモチベーションを保つことが出来たのです。
一般の会社員であれば、3年どころか1年だってモチベーションは長続きしないものです。
私の知人の女性も社会保険労務士試験に挑戦していた時期がありました。
1年目は、私絶対受かります!とものすごい笑顔で挑んでました。
2年目は、今年こそ!と気合が入ってました。
3年目は、そろそろ受かりたいけど勉強量が足りないと言ってました。
4年目は、どう今年も受けるの?と聞いたら一応申し込みだけはしておきましたが・・・と歯切れの悪い回答。
5年目になると、すっかりあきらめの境地に入り、ほかの試験に浮気してました。
大抵そんなもんです。
社労士試験に合格するためには、約1000時間近くの学習時間が必要です。
そんな長時間の猛勉強3年も続けられたら表彰もの。
5年続けられるような人は、そもそも社労士試験なんか狙いません。
もっと違う資格を狙うなり、難関大学に合格して医師などになっていたりするでしょう。
一般人のモチベーションなんて、1~3年が限界値なんです。
だからこそ3年以内にケリをつける!
社労士試験は、短期間で一気にやっつけるタイプの試験なのです。