第65代横綱で現貴乃花部屋の親方でもある貴乃花親方が電撃引退を表明しましたね。
昨年からいろいろとありましたが、ここで自ら身を引くことでいろんなゴタゴタから幕を下ろそうという思いなのでしょうか?
ここに至るまでいろんな思いがあったのでしょうが、志半ばで角界を去らなければイケなくなってしまったことは無念で仕方ないでしょう。
引退届と退職届
退職届じゃないと受理されない?
事の真相はさておき、気になったのが元横綱大乃国、芝田山広報部長のこの発言。
貴乃花親方が提出したのは引退届のため、退職届を提出してもらわないと受理できない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000143-dal-spo
日本相撲協会は、公益財団法人のため一般の企業とは違いますが、一般常識的にはあり得ないでしょう。
通常の会社の場合、退職の意思というのは決められたフォーマットである必要はありません。
役員は辞職願じゃないとダメ、一般社員は退職願じゃないとダメ、口頭じゃダメ、メールじゃダメ・・・
いろんな意見がありますが、退職の意思が伝われば手段は問われないと考えて下さい。
もし会社から定型フォーマットを求められればそれを記載する必要がありますが、それは退職が受理されてからの話。
なので、引退届でも退職の意志さえ伝われば受理されてしかるべきなんじゃないですかね?
だから日本相撲協会も貴乃花親方の意思を汲み、退職は一度受理すべきで、その後正式な退職届の記載を要請すればいいでしょう。
引退届だから受理しないとか通常なら考えにくいですが、まぁあの相撲協会ですからねw
退職届とか正しい会社の辞め方はこちらを参照ください。
貴乃花親方と相撲協会
ここからは個人的な意見。
貴乃花親方は結局相撲協会を去ることになりそうですが、なぜこんな結果になってしまったのか?
相撲協会の古臭い体制を変えたい。
もっと開かれた協会に改善していくべきだ!
という思いが貴乃花親方にはあったのでしょうが、既得権益にしがみつく、伝統を大事にする相撲協会からは受け入れられることはなかった。
1人闘い続けたが、結局のところ多勢に飲み込まれはじき出される形となった。
こんな印象を受けますが、本当のところはどうだかわかりません。
でもね、千代の富士という相撲界の大スターが去った後の相撲界を盛り上げ続けたのは、紛れもなく若貴兄弟。
さらに幕内優勝22回という偉大な記録を残した平成の大横綱。
素晴らしい功績を残した貴重な人材をこんな形で追い出してしまってよいのでしょうか?
とはいえ孤高の天才、唯我独尊という言葉がピッタリ当てはまる貴乃花親方。
周りと仲良くやるというのが一番苦手だったのでしょう。
貴乃花親方にとっては、相撲協会はとても息苦しく、生きにくい場所だったのかもしれません。
親方、相撲協会というしがらみから解放されたこれから先の貴乃花の人生に心からエールを送りたい気持ちです。