ちょっと変わった話を聞いたのでご紹介します。
日本企業では、働き方改革が進み残業時間を減らそう!有給休暇を取得しよう!
という流れに変わりつつあります。
そして各企業では、働き方改革を実現するためにあらゆる取り組みを実施しています。
そして多くの企業で採用されているのが「定時退社推奨日」。
会社によってリフレッシュデーなど呼び名は違いますが、週のうち1日は残業をしないで定時に帰りましょうという日です。
果たしてこの定時退社日とは、法律上どんなものなのでしょうか?
定時退社日
定時退社日って法律で定められている?
定時退社日は、そもそも法律で定められている訳ではありません。
就業規則に定めなければいけないとか、週のうち1日は定時で帰宅する日を作るとか。
それは会社の自由です。
ですので、定時退社日というのは、会社が独自で運営している制度であり、法律が関与するものではありません。
定時退社日に残業させたら違法とか、そんなに重い意味のものではありません。
推奨日というくらいですので、できれば早く帰ってねという制度です。
定時退社日に残業を止めるよう指示したらダメ?
それでは、定時退社日に残業してる社員に「早く帰れ!」というのは違法なんでしょうか?
これも違法な訳がありません。
というより定時退社推奨日なんですから、仕事を切り上げて帰るように指示して何がわるいのでしょうか?
もし、それが違法だとかよくない行為だとか思う方は、そもそも残業というものを定義をもう一度考え直してみてください。
残業というのは、労働基準法では1時間だって認められていません。
労働基準法では、原則1日8時間、週40時間以上働かせてはいけないんです。
でもそれじゃ仕事が回らないよ!
んじゃ仕方ない!労使で協定作ったら認めてあげるよ!
というのが有名な36協定。
この協定があるから1日8時間、週40時間を超えて働かせることが出来る。
この働かせる!というのがミソです。
そもそも残業というのは、上司が指示して初めて発生するもの。
部下が勝手に残業します!といって勝手にやっていいものではないんです。
ですので、残業をするのも、残業をしないのもコントロールするのは上司。
だから残業やめて帰れ!というのがダメなはずがないんです。
もちろん、仕事がどうしても終わらない。
終わらない人の仕事をぶん投げているのに、切り上げて帰れ!というのはマネジメントが機能してません。
適正な業務を与え、それなのに残ろうとする社員に対しては、指導するのも上司の役目です。
定時退社日を機能させるには?
残業したくないのにしてしまう理由の多くは「職場の雰囲気」です。
帰りたいに上司が残っているから帰りずらい。
みんなまだ仕事してるから帰ると悪いような気がする。
そんな文化を残しつつ、定時退社日を定着させようなんて考えでは絶対に機能しません。
この手の文化を定着させるには率先垂範です。
社長さんや上司が積極的に帰る姿勢を見せること。
文化を変える姿勢を見せることが一番大事なのです。
残業代を稼ぎたい社員もいるでしょうが、多くの社員は残業なんてしたくありません。
拘束時間内はきっちりやるが、後は自分の時間を自由に使いたいという人は年々増えています。
定時退社日は、その取り組みの一つですので、会社全体で機能させるように取り組む必要があるでしょう。