ブラック求人って?賞与有りって書いてあるのにボーナス出ない

ブラック企業という言葉は既に市民権を得ているが、今度はブラック求人広告という言葉も叫ばれるようになっている

求人内容と実際に就労した差分が大きすぎるケースがこれに当たるのだが、あまりにもひどいケースは確かにブラック求人と言えるかもしれない。

確かに求人広告と実際に入社後の待遇は著しく異なれば、労働者から見れば、「聞いてないよぉ~」(by ダチョウ倶楽部)状態だ。

ネタが古くてスミマセンw

今回はそんなブラック求人と呼ばれる内容のうち、賞与に関してスポットを当ててみよう。

賞与とは

 

賞与の特性

まず賞与(ボーナス)とは、毎月の賃金とは違い必ず支払わなければならない性質のものではない

もちろん就業規則等で、年に2回いついつに支払うと明記されていたり、年俸制で賞与は16分の4か月分を支払う!というような明確な定めがある場合、事業主側には賞与を支払う義務があると言えるだろう。

また、中には毎月の給与から一定額を積み立てて、年に2回賞与に付加するという制度を採用している企業もあるようだが、そんな企業の場合は当然支給しなければ契約違反となる。

求人広告

それでは求人広告に賞与年2回と書いてあったはずなのに賞与が出ない場合はどうなるの?

これって求人詐欺じゃないの?と思うかもしれないが、求人広告をよく見てほしい。

求人広告には大抵、「賞与年2回 ※会社業績による」というような注意書きが記載されているはずだ。

この記載がある場合には、まずは就業規則に賞与の規定があるか?就業規則に無い場合は、賞与の規定が別途あるのか?確認しておく事をお勧めする。

規定があるのであれば、前述したとおり支払いの義務があるため、支払われない場合は労基署等に相談が必要となる。

規約が無くて、賞与が一度も出ない場合は、そもそも求人広告に載せるべきではない。

こちらも労基署に相談するか、求人広告を運営している会社に実情をリークしても良いだろう。

決算賞与の場合

賞与欄に年1回決算賞与と記載されている場合は話が違う

決算賞与というのは、会社が良い業績で決算を終える見込みがある場合に、労働者に感謝の意味を込めて支払う報奨金のような制度のため、毎年支払う義務はないと考えられる。

そもそも決算賞与であれば、会社の業績が良くなければ払えないものなので、もし決算賞与が欲しいのであれば、労働者も一丸となって会社の業績を上げるようにしなければならない。

残念ながら決算賞与の制度を取っている企業は、なかなか賞与として支給できないケースが多い。

というのも決算賞与を支払うのは、従業員への感謝という意味もあるが、税金対策的要素もある。

税金対策するほどの利益が出ていない年は、決算賞与として支払う余裕がないのも当たり前。

求人広告に、賞与年一回で決算賞与と記載されている場合は、あまり期待せず入社することをお勧めする。

結論

労働者側からすれば誰しも賞与は欲しいものだが、会社としては無い袖は振れないのが現実でもある。

特に決算賞与の場合、一定以上の利益が出そうな場合、ある程度の金額を社員に還元すれば一定の節税効果が得られることがある。

そんな場合であれば、企業は積極的に労働者に賞与を払うだろう。

ただでさえ嵩む人件費。そこに年に数回の賞与というのは、中小企業にとっては大きな負担である事も労働者は理解しなければいけない。

賞与が出ないからブラックだ!と叫びたい気持ちもわかるが、賞与が出るような立派な業績が出るように自分たちも頑張ろう!

と労働者も経営陣と一丸になって業績を上げる努力をする姿勢も大事だろう。

 


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