科目別学習法、第8回目は厚生年金保険法(以下 厚生年金)です。
厚生年金は社労士試験の大ボス的なキャラです。
厚生年金をクリアしなければ、合格というクリアにはいつまでたっても辿りつけません。
そんな大ボス攻略はどうすればイイのか?
厚生年金の攻略法
厚生年金を見極める
厚生年金は、社労士試験の中でも断トツに難しい科目です。
回りの合格者や既に開業されている社労士先生、さらに今では年金を専門にしている社労士の先生ですら、受験当時厚生年金は苦手だったという人ばかり。
とにかく難易度は群を抜いて高いと思って下さい。
そりゃそうなんです。
ただでさえややこしい年金科目に、健康保険同様社会保険的要素が加わり、さらに労働保険の雇用保険までに絡んでくるんです。
覚えることも多く、理解に苦しむ箇所も多々有ります。
ですので、厚生年金はある程度諦めが重要です。
諦めとは、厚生年金を全部理解しようなんて考えないこと!です。
年金を理解するには、社労士試験の勉強をする1年程度では絶対に無理です。
年金専門の社労士ですら、試験合格後3年から5年、10年という年月をかけてようやくある程度見えてくるというレベルです。
ですので、厚生年金に関しては特に試験に出題される範囲以外は手を出さないと心に決めて取り掛かりましょう。
厚生年金の勉強法
まず厚生年金に入る前に大事なことは、ベースをしっかりと整えることです。
ベースとは何か?
健康保険と国民年金です。
標準報酬や手続き関連は、基本健康保険とかぶる部分ばかりです。
健康保険を理解していないと、この辺りに時間を割くことになってしまいます。
そしてやはり国民年金。
厚生年金は、国民年金の2階建て部分ですので、1階部がグラついていてはお話になりません。
厚生年金でちょっとでも理解が足りないと思ったら、すぐに国民年金に戻り、ベースを固めていきましょう。
ベースがしっかりしていれば、後は差分を追う作業です。
障害基礎年金と障害厚生年金、遺族基礎年金と遺族厚生年金。
国民年金と厚生年金の違いを追いかけていけば、自然と理解が深まります。
そして厚生年金で一番大事なのは、支給開始年齢。
昭和16年4月2日生まれから徐々に移り変わり、最終的に全員65歳支給になるという部分。
ココは特に時間をかけて理解を深めて下さい。
この部分を確実に理解できていれば、あとは健康保険と国民年金のベース知識である程度戦えます。
物価スライド特例やマクロ経済スライドに関しては、その当時の政治背景を追ってくのが一番理解しやすいんですが、なかなかそんな時間はないかもしれません。
時系列を追って、なんでこんな事しなきゃいけなかったのか?年金財政くらいは抑えておきましょう。
離婚分割に関しては、あまり深追いするのは止めましょう。
流石に離婚分割に関する詳細まで追いかけてたら、年金だけで1年終わっちゃいますからね。
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