科目別学習法、第7回目は国民年金法(以下 国民年金)です。
通常のサラリーマンの場合、加入しているのは健康保険と厚生年金です。
なので通常なら健康保険を勉強したら厚生年金を先にやった方が効率良さそうに感じます。
ですが、やっぱり国民年金から始めないといけません。
国民年金の攻略法
国民年金とは
よく年金は2階建てとか3階建てなんて表現をされますが、国民年金はまさにその1階にあたるベースの年金です。
通常の厚生年金に加入しているサラリーマンは、国民年金の第2号被保険者ですし、サラリーマンの専業主婦の奥様は国民年金の第3号被保険者です。
つまり自営業者の人も、サラリーマンもみんなベース国民年金に加入していて、その上の部分だけが違うというイメージです。
ですので、国民年金というベースの知識が無いと厚生年金に入れません。
健康保険を学習した後に、国民年金に入るとかなり違和感を感じるんですが、そんな意味で仕方ありません。
国民年金は保険じゃない
国民年金法は、国民年金保険法を略している訳ではなく国民年金法です。
なぜ国民年金は保険じゃないのでしょうか?
保険(ほけん)は、偶然に発生する事故(保険事故)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付する制度。 Wikipediaより引用
保険って難しく言えばこんな感じなんですが、平たく言うとみんなでお金が出しあって、誰かが事故(保険事故なので老齢も含む)した時にそのお金を貰える制度です。
この考えからすると国民年金も保険でいんじゃね?と感じるでしょう。
ですが、国民年金の場合、例外がいくつか存在するんです。
それは20歳前傷病による障害基礎年金と特例措置による障害基礎年金。
この人達は、保険料を払ってないのに年金が貰えるケースが有る。
なので、保険の概念に一部そぐわないということで保険という名称ではなくなっているようです。
国民年金を理解するには?
国民年金は非常にややこしい法律です。
というのもいろいろと法改正が入る度にこんがらがっているからです。
国民年金って若い人は保険料払わないし、でもその人達が将来年金を受け取れないと生活できなくなる。
そんな矛盾をなんとかしようという法律なので、否が応でもややこしくなってしまうのです。
例えば保険料の免除制度。
以前は全額か半額の免除しか無かったのに、そこに4分の1とか4分の3とか増えてきました。
保険料を免除して未納期間を減らそうと言う取り組みなんですが、社労士の勉強をする人達に取ってみれば、やっかいな制度。
ですので、年金はややこしい!と最初から割りきって学習を進めていきましょう。
そんなややこしい年金を理解するには、勉強箇所を区分けしていくことです。
まずはどんな人が被保険者になって、どんな形で保険料を支払っていけばイイのか?
お金が無い人はどうすればイイのか?
この辺りが前述した免除制度までの範囲です。まずはここまで理解していきましょう。
その後に給付です。
この給付も必ず区分けして学習しましょう。
老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、これ全部別物だと考えて見て下さい。
特に障害基礎年金は、ホントにややこしい。
20歳前のお話もありますし、併合認定なんてものもあります。
障害基礎年金にはじっくりと時間を割いて、細かく理解していって下さい。
障害基礎年金を理解しておかないと、厚生年金に行った時スゲー苦労しますので。
で、おまけが付加年金。
国民年金にこの特約をつけとくとお得になるよ!という制度です。
珍しくわかりやすい制度で、実務的には非常に価値のあるアドバイスになるので確実に覚えておきましょう。
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