会社の働かない使えない社員を解雇してはいけない3つの理由

オレオレ社長
先生、去年採用したD君なんだけどさぁ~

社労士
どうしました社長?

オレオレ社長
全然働かなくて困ってるんだよ。

周りの社員もあいつ使えない!と言っていて他の社員の負荷が上がってるんだよ。


社労士
それは困りましたね。

オレオレ社長
でもそれくらいの理由じゃクビには出来ないんだよね?

社労士
ご認識の通りです。仕事が出来ないくらいでは解雇するのは難しいでしょう。

彼には今すぐ辞めてもらわないと経営的に苦しいのですか?

オレオレ社長
まぁそれほどではないんだけどね。

社労士
それならもうしばらく様子を見ることをお勧めします。

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働かない社員を解雇していはいけない理由

働かない、使えない社員というのはどの会社にも存在するものです。

ですが、その社員はすぐ辞めさせるような事はせず、経営的に余裕があるのであれば、すぐに結論を出したりせず猶予期間を持たせることを推奨します。

なぜ働かない社員を辞めさせてはいけないのか?

他のやる気のない社員の足を引っ張り、会社にとってマイナスにしかならないんじゃないか?

と思いがちですが、そんな事はないんです。

その理由をいくつか解説してみます。

優秀な人そうでない人の割合

よく言われる2対8のパレートの法則とか、2・6・2の法則と呼ばれるものがあります。

2割の優秀な社員が会社の8割の売り上げを支えている。

または100人の社員がいたら優秀な社員が2割、そうでもない社員が6割、会社にほとんど利益をもたらさない社員が2割という割合になるという話です。

事実会社でも学校でも優秀な人とそうでない人は明確に差が付くものです。

一流大学にもトップと下位がいれば、そうでもない大学にもトップと下位がいる。

一部上場企業でもトップの売り上げを上げる人もいれば最下位の社員もいる。中小企業でもトップの社員がいれば、最下位の社員がいる。

この法則にはある意味抗えないものですので、ダメな人がいなくなれば、その分ダメな人が出てくるという事

今まで最下位だった社員に対して、他の社員はあいつよりはマシだよな!と思っていたはずです。

ですがその最下位の社員が辞めてしまうと、その日から下から2番目だった社員が一番下になる。

となると今度その人が働かない人になり、業務効率が下がってしまうものなのです

どんな世界でも一番ダメな人というのはいるものです。

そんな人がいるから他の社員は安心して仕事が出来るものなのです。

人員に余裕のない中小企業であれば、出来る社員ばかりを集めたい。

ですが、全員が優秀な集団なんてあり得ません。

理想ばかりを追い求めてはいけません。

適材適所

中小企業の場合、少人数制のため一人の人員で出来るだけいろんな事をこなしてもらう必要があります。

器用な社員は、自身で営業を取って回り、時には実作業までこなしてしまい、さらには会社に戻り広報活動までこなしてしまう。

飲み会に行けば気が回るし、社員からの信頼も厚く、お客様からの顔も広い。

そんなスーパーマン的社員は、どんな会社にも一人くらいいるもので、社員全員がそんなスーパーマン社員だったらどれだけ有難いことか。

ですが、そんなことはありません。

できる社員なんてどんな会社にも数名しかいないものなんです

器用にこなせる社員もいるが、どうしても不器用にしか仕事ができない人もいるものなのです。

そんな不器用な人は一つの事以外器用に回せません。

ですが、不器用だからこそ自分に与えられた職務は誰よりも着実にこなすことができる、という利点もあるものです。

ですので、使えない人材のように感じるかもしれませんが、使い方次第では会社に大きく貢献できることもあるのです。

いわゆる雑用係になるのかもしれませんが、そんな人がいるおかげ器用な人の業務が円滑に回る事もあります。

中小の場合、そんな社員を配置するゆとりはないという事もありますが、人材というのはある意味諦めも重要です。

成長の可能性

今は不器用に感じても意外と何年も様子を見ていると、しっかりと戦力になる事もあるものです。

入社当初は、どうしようもないな、こりゃ成長するまで何年かかるんだろう・・・なんて思いで見ていた社員が、気が付いたらキッチリと仕事をこなせるようになっていた、という経験は誰でもあるのではないでしょうか?

不器用な社員ほど、上司の指示には忠実に従い、コツコツと積み上げられるという特徴もあります。

実際にある事務所では、能力が低くずっと売り上げ最下位だった社員が、コツコツと言われたことを忠実に続け、数年後にトップの成績を伸ばすまで成長したという話もあるくらいです

もちろん器用にこなせる人達とは成長するペースが遅く、ちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、諦めてしまうとそこで成長は止まってしまいます。

器用な人は、なんでも卒なくこなし、軽快に立ち回れる一方、自身に対する待遇に常に不満を抱き、すぐに他社へと転職したり、独立してしまったりするものです。

一方不器用な人のの場合、余計なことを考えず真面目な分、コツコツと目の前の職務に没頭することができ、気が付いたら器用な人材よりも貴重な戦力になっていた、なんて事もよくある話です。

ですので、長い目で見てあげることも大事なんです。

結論

社長からすれば仕事が出来る社員、売り上げを上げてくれる社員、気が利く社員というのは、とても有難い存在です。

全員こんな社員だったらいいのになぁ、なんてグチを吐きたくなるもの。

ですが、特に中小企業の場合、優秀な人材ばかりを確保することは相当困難です。

この面に関しては優れているんだけど、この面は物足りないよなぁというような人材や、何年たっても全然成長しないよなぁ、なんて人材の方が多いかもしれません。

しかし、これから先、労働人口は確実に減少していき、中小企業のとっては人材確保が最も難しい企業活動になるかもしれません。

ですので、使えないから!グチばかり言っているから!と早々に見切りをつけるのではなく、社員の特徴を把握し、長期目線で適材に人財を投入していくという考え方が、これからの企業活動で非常に重要な要素になってくるのではないでしょうか。


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