2017社労士試験選択式の難易度はどのくらいなのか?

2017年社労士試験の選択式試験の合格点はどのくらいになるのか?

現時点では、各資格学校の予想ラインも出揃っていませんので、実際に解いてみた感想と、どのくらい点を取っておきたいという目安をお伝えしていきます。

2017社労士試験選択式

労働基準法の難易度

労働基準法はAとBの選択肢が最高裁判所判例からの出題。

とはいえ、Aの選択肢はとてもシンプルな切り口ですので、すんなりと解答できたのではないでしょうか?

Bの選択肢も事業主の権限ですので、裁量的な判断となりそれほど悩まなかったのかも。

ただ裁量と聞くと、裁量労働時間制というイメージが強いので、労働者側の裁量と考えてしまうかもしれません。

そうとってしまった人は落としてしまったかな。

Cの選択肢は産前産後休暇のお話ですが、これはサービス問題。

安衛法は、Dの選択肢はかなり高い確率で得点できそうです。

迷わせる選択肢がほとんど無いのでスムーズに解答できたんじゃないでしょうか?

Eは、私は釣られてしまいました。

ただ冷静に考えれば健康ですので、それほど難しいという問題ではないと思います。

基安目標得点

4点

労災の難易度

A~Cは不服決定に関する問題。

不服決定は横断学習で集中的に学習された方もいるかと思いますが、よく出される箇所ですので確実に覚えておきたいところ。

繰り返し学習していた人にはそれほど難易度は高くないと感じたかもしれません。

DとEは時効の問題。これも横断学習していれば問題の無いところ。

キッチリ覚えておけば労災は、4点から5点取れた問題です。

労災目標得点

4点できれば5点

雇用保険の難易度

雇用保険は、Aが未支給の請求。

BとCが日雇いの問題。

DとEがマイナーな雇用保険2事業からの出題。

どれもメインどころからの出題ではなく、マイナーな箇所からの出題だってので4択方式にしたのでしょうか?

とはいえ、A、B、Cはそれほど難易度は高くないように感じます。

DとEも4択方式になっているので、消去法で見ていけば正解にたどりつけたかもしれません。

雇用目標得点

3点

労一の難易度

今年も最大の難易度となったのは間違いなく労一じゃないでしょうか?

法令からの出題は一応Dが法令と呼べるくらいでほぼ無し。

全てが能力開発基本調査と外国人雇用状況からの出題。

AとCの選択肢は正解できるほうが凄い。

両方とも正解だったという人には、神の称号をあげたいくらい。

Bは、文脈とか選択肢とかを読み解いていけば何とか正解に辿り着けるで可能性はある。

今回の労一で唯一自身を持って正解できたのはD。

Dを落としてしまった人は、他の選択肢の山勘的中に頼るしかないかもしれません。

Eもベトナム国籍が多いなんて、なかなか一般の人は知らないでしょう。

たまたま知っていたか?消去法で当たったか?じゃないと正解できない気がします。

労一目標得点

3点はちょっと厳しいので2点

社一の難易度

労一とはうって変わってそれほど難易度が高くなかったのが社一。

A、Bは国民健康保険の目的条文で、どちらかは正解できるはず。

Cは完全に国語の試験。

Dも単純に考えれば正解できる問題。

Eは、期間をキッチリ覚えてないと解けなかったかもしれませんので、AorB、C、Dで得点したいところ。

社一目標得点

3点できれば4点

健康保険の難易度

健康保険もかなり難しかったですね。

Aの選択肢も知っていればいけますが、ここまではキッチリ覚えられないんじゃないでしょうか?

BとCは、受験生時代は覚えていましたが、試験後はすっかり忘却の彼方。

答練なんかをキッチリやっていた方はいけたかもしれませんが、ちょっと厳しい問題です。

Dも自らという選択肢を選べると言えば選べますが、ちょっとハマると厄介。

Eは今でも覚えていますので、得点しやすかったんじゃないでしょうか?

健保目標得点

3点はちょっと厳しいので2点

厚生年金の難易度

厚生年金もどうでしょうか?ビミョーです。

Aの選択肢は、基礎年金拠出額のという引っ掛けに気付けば取れたはずです。

Bの選択肢は中高齢寡婦加算ですが、ここは簡単だったでしょう。

問題はCからE。

Cは3号分割で、DとEは合意分割。

ただでさえ複雑怪奇な厚生年金の中でも、さらに複雑な年金分割。

試験勉強という段階では、概要レベルしか学習しませんので、不得手な箇所と感じていた方も多いんじゃないでしょうか?

分割部分をあまり勉強してこなかった人にはかなりの難問かもしれません。

AとBを確実に取り、CからEで1個取れればという問題かもしれません。

厚年目標得点

3点

国民年金の難易度

国民年金は、AとBは半額免除ですのでここは確実に得点したい。

国民年金で出題頻度が極めて高い免除問題ですので、ココを落としてはいけません。

CとDは寡婦年金のお話。

Cは、理解できていれば簡単ですが、丸暗記でもいけた問題。

Dは、60歳からと簡単な問題でしたのでここも取っておきたい。

Eの問題はちょっと引っ掛けの選択肢も多かったのでここは落としても仕方ないかも。

国年目標得点

3点

総評

今年の選択式試験は、難しい問題もありましたが、簡単な問題も多かった。難易度としては平均的だったように感じます。

科目的には、難易度が高かったのは労一、健保、厚年。

中でも労一は鬼レベル。ここは現時点で救済科目大本命になるんじゃないでしょうか?

健保もかなり厳しめですので救済候補。

厚年はほかの方の得点を見てみないと何とも言えないかもしれませんが、ここも候補の1つでしょう。

選択式目標得点

24点前後


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