共同経営は絶対に上手くいかない理由が1つだけある

数年前の話になるが、知人の社長から今後共同経営を始めるという話を耳にした。

その社長は20代前半の若さで個人事業主からいわゆる法人成りを果たし、若き社長として会社を経営していた。

そして自分の会社以外に、新たなビジネスを広げるために知人との共同経営を企画したらしい。

その数年後、その社長からの連絡はピッタリと途絶えてしまった。

結局共同経営はうまくいかず元々あった自分の会社も閉鎖し、今はひっそりと暮らす生活をしているらしい。

共同経営

なぜ共同経営は上手くいかないのか?

今回は「共同経営が上手くいかない○○の理由」というような複数の理由を書くつもりなはい。

なぜなら共同経営が上手くいかない理由なんて1つしかないから。

それは、社長なんて一人じゃないと会社は成立しないから!もう理由はこれしかない。

まず社長になる人というのはどういう人か考えてみてほしい?

回りとの調整が上手く、人の意見に耳を傾け、誰もが納得するような答えを導く。

そんな人が社長になって会社を切り盛りできるはずがない。

自分で作った会社なんだ!自分のやりたいようにやる!自分の意見だけが正しい!

これくらいの気持ちが無いと社長なんてやってられない。

サラリーマンをやっている人なら毎週、毎月定例会議という名称で行われている会議がどんなものか?想像すればわかるだろう。

サラリーマンの会議なんて、下っ端があれやこれや意見を言ったところで、最終的に結論を出すのは決裁権のある人。

部長これからはこうすべきです!社員からこんな不満が上がっているのでこのように改善しましょう!

なんて言ったところで、決裁者がこうする!と一刀両断したらその時点ですべて終わり。

その内何を言っても変わらない事に気付き、ある人は会議での発言を控えるようになり、ある人は馬鹿らしくなって会社を辞め独立する。

自分の意見が通らないのなら、自分の意見が通る会社に行きたい。それは自分が作った会社ということになる。

つまりは社長さんなんて皆人の意見なんて聞きたくない。自分の思い通りにやりたい訳だよ。

エースは1人

プロ野球の世界でも3本柱という形ならチームは上手くいくが、ダブルエースという形だとチームは得てして上手くいかないものだ。

今季メジャーで大活躍したマリナーズの岩隈とヤンキースの田中は、楽天イーグルスのダブルエースだった。

しかし双方のエースが二人とも大活躍し、チームを優勝に導くことは出来なかった。

岩隈がメジャーに移籍し、エースが田中一人になってしまった途端、田中にエースの自覚が芽生えたのか24勝0敗というプロ野球史上例のない快挙を達成し、チームを日本一に導いた。

会社を経営していくには、あらゆる局面で大事な判断を求められる。

その度に二人の意見が合致すればいいのだが、もし対立してしまったら、会社は前に進まず停滞してしまうことになる。

あくまでも司令塔は1つになっていないと社員も混乱し、動きがスポイルされてしまうだろう。

もしあなたがサラリーマンを辞めて会社を興したい!と考えているのなら、出資者を募るのは全く問題ないが、友人と一緒に共同経営しようなんて考えは絶対に捨てるべきだろう。

社長なんて孤独な職業。始める前からその覚悟が無いようじゃ、到底会社を軌道に乗せ生き残っていくことなど出来ないだろう。


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