社労士の選択式試験に攻略法なんて無いという理由を解説してみる

いよいよ目前に迫ってきた2017年社労士試験。

この時期になると択一式で高得点を取れる実力者ほど気になるのが選択式試験。

毎年多くのドラマを演出する選択式試験ですが、まず最初に断言しておきます、選択式試験に攻略法なんてありません

その理由を解説してみます。

選択式試験に攻略法は無い

実力どおりにならない試験

択一式試験は、勉強すればするほどドンドン得点が上がって行く事が実感できる試験です。

この時期の模擬試験で、50点台さらに60点台なんて点数が取れるようになってくると、これは合格できるんじゃないか?という気にさせてくれるもの。

だけどそうはさせないのが選択式試験

筆者の場合、模擬試験の択一式に関しては、常に50点台、良い時は60点台という高得点を取ることが出来ていましたが、選択式はいつも基準点割れの科目が数科目が出てしまう。どうしても点数を伸ばすことができませんでした。

勉強を重ねれば重ねるほど法律の知識や労働、社会保険の一般知識は右肩上がりで身についていきますが、そんな知識だけではどうにもならないのが選択式試験なんです。

暗記だけではどうにもならない

選択式は暗記だけでは絶対に太刀打ちできません。

まずはこちらの記事をご覧下さい。

選択式は暗記だけではどうにもならない

選択式は40問の穴埋め問題がありますが、その40問のうち暗記だけで解答可能な設問は例年約16問程度。40パーセント程度しかありませんです。

この数字が多いと感じるか?少ないと感じるかはさておき、例年選択式試験の合格点は24点前後ですので、暗記だけではどうにもならない構成になっています。

もちろん暗記して無いと解答し難い問題もありますし、かといって暗記だけじゃだめ。

なんとも攻略し難い作りになっているのです。

問題演習を数多くこなせば?

たまたま何かの問題集を解いていたら本番でも同じ問題が出た。ということはあるでしょう。

筆者が受験した時も、模擬試験で出題された箇所が本試験で出題されたという事もありました。

だからイッパイ問題集をやっておいた方が当たる確立が高くなる。

そんなこたぁありません。

穴埋め問題なんて問題作ろうと思えば、それこそ数限りない問題を作成することができます。

近年労働基準法では、条文の中身よりも最高裁判所判例からの出題も増えています。

労働一般常識や社会保険一般常識だって、試験問題を探そうと思えばいくらだって出てきます。

その広大な試験範囲を網羅した問題集なんてありませんし、あったとしてもそんなものに取り組んでいたらいくら時間があっても足りません。

そんな広範囲の試験範囲で、同じ形式の出題があったなんてただの偶然でしかありません。

選択式試験は、数多く問題集をこなしたからと言って高得点が取れると言うような甘いものではないのです。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たれば楽なんだけど。

どうすればいいのか?

それじゃどうにもならないのか?選択式試験は運を天に任せなければいけないのか?

決してそんな事はありません。

正確な暗記の知識と周囲の文章から正解を読み解いていく力を身につけておけば合格点には滑り込めるはずです。

選択式試験の攻め方はこちらの記事をご参照下さい。

選択式試験の攻略法を実践します

タイトルは攻略法とちょっと煽り気味になっていますが、解答へのアプローチをこちらに書いています。

選択式試験の心構え

選択式試験に臨むときの心構え的なものを3つお伝えしておきます。

  1. 見た事無い問題でも焦らない
  2. 直感を信じる
  3. 最後まで粘る

まず1の見た事無い問題でも焦らないですが、前述したとおり近年の労働基準法は、最高裁判所の判例からよく出題されます。

最高裁判所の判例なんて、それほど星の数ほどありますので、もし出題された場合ほとんどの受験生が初見の問題なんです。

なので自分が見たこと無い問題は、周りのみんなも見たことの無い問題なんです。

むしろ見たこと無い問題が出たほうがラッキーくらいの気持ちでいた方がいいでしょう。

初見の問題ということは、暗記ではどうにもならない。それなら周りの文章から解答を導けばいいだけ。

暗記で解ける問題を先にパッパと解答していき、残りの時間をじっくり使って文章を読み解いていく。

落ち着いて考えていけば、それほど難問は出されないはずです。

次に直感を信じる。

問題文を読んでいき、あっ確かここに入るのはコレだ!と思い浮かんで選択肢を見る。

すると選択肢に自分の直感で感じた選択肢があった。と言う場合は、その選択肢が正解の可能性が非情に高くなります。

改めて見直しをしていると、似たような選択肢がある。あれ・・もしかしたらこっちだったっけ?

と最後の最後で迷ったときは、答えを変えないことを強く推奨します。

もちろん明らかなケアレスミスが見つかった時は例外です。

そうでない場合は、大抵直感のほうが正解に近いはずです。

3の最後まで粘るなんですが、どうしてもわからない問題も、前後の文章から徹底的に見ていくことでどこかにヒントがあるケースが多いのです。

よくわからないからこっちにしとこうという適当な解答の1問が明暗を分けるのが社労士試験。

選択式は、40問しかありませんので全く暗記してなくてわからない!という問題以外は極力すてる事はやめて下さい。

粘って、粘って、読み込んでいくとどうにか正解に辿り着ける事もあるのです。

問題演習をしていて、選択式の方が時間が足りなくなるというレベルになるくらい頭を悩ませて見てください。

まとめ

選択式試験は、一筋縄じゃいきません。

なので攻略法なんてありません。だから選択式試験の攻略法なんて怪しい教材を購入しないよう注意して下さい。

1点に泣いたことがある人は藁にもすがる思いで、購入してしまうかもしれません。でもね、攻略法何てもモノがあれば誰も苦労なんてしませんから。

もちろん予備校によっては、独自のメソッドを洗練させて、選択式で高得点を取る確立を高めてくれるカリキュラムを実勢しているところはあるでしょう。そんな講義は受講の価値は絶対にあるはずです。

とはいえ、それはあくまでも選択式試験での確率を高めるためのものであって決して攻略法ではありません。

コツコツと細かい努力を積み重ねないとクリアできないのが選択式。

運も味方につけたいのが選択式。そんな試験方式なんです。


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