現場を知らない管理部長と知っている部長ではどちらが良いのか?

現場を知らない管理部長と現場を知っている管理部長一体どちらが良いのか?

このテーマに関しては長年疑問を持っていたがようやくある程度の結論は出た気がする。

やはり現場を知らない管理部長は成立しないと言っていいだろう。

管理部長

 

残業の仕組み

ある知人のSEが、多忙により100時間以上の残業が発生してしまったらしい。

そのSEは、管理部門の部長に報告したところ「その残業はどうすれば削減できるか検討して再度報告するように」との指示が来たらしい。

削減する方法なんてあったら残業なんかしなくて済むのに。そのSEはそんな葛藤を抱えながらも渋々報告書を作成したらしい。

例えばシステムエンジニアのトップに立つ管理部門の部長になるように人材は、やはりプログラムの1つくらい理解できないといけないし、開発の現場を経験した人間でないといけない。

なぜならどうしてこのプログラムを作るのに時間がかかるのか?どうしてこのプロジェクトは残業時間が多くなるのか?がわからないから。

だから全てを杓子定規に当てはめ、計画通りに進めれば改善できると思ってしまう。

現場ってそんな簡単なものではない。なぜ現場が炎上しているのか?炎上している理由を知らない人が管理部門のトップになってしまうと、名前だけの管理すら出来ないだろう。

専門的知識と経験のある部長

経理部門の部長であれば、財務諸表の分析くらいは出来なきゃいけないし、総務部門の部長であれば労務管理の知識及び労働関連の法律に詳しくなければならない。

人事部門の部長であれば、WEBサイトやSEO、リスティング広告の仕組みくらいは知って無ければいけないし、IT部門の部長がプログラム1つかけないようでは役に立たない。

部門長になる人間は、現場を知り知識があり、経験があるという人間をアサインするのがベストだという事にようやく気付いてきた気がする。

現場と経営は違う

とはいえ現場と経営は別物。

事件は会議室じゃなくて現場で起きているのは知っているが、その事件の火を消すのは現場の仕事。

その事件の影響度等を考慮し関係各所に根回ししたり、謝罪をしたりするのは経営側の仕事。

経営には経営の仕事があるし、現場の意見を全て取り入れていたら会社は潰れてしまう。

現場の事を知り尽くした部門長を従え、さらに経営的感覚を兼ね備えた幹部が揃って来れば経営陣は盤石になってくる。

なかなかそんな人材が揃わないのが現実で、経営者の悩みなんだろうが。。


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