社労士試験に合格され、いよいよ独立開業と考えている方もいるでしょう。
もちろん、社労士試験に受かっただけでは社労士を名乗れませんので、実務未経験の方は事務指定講習を受講する必要があります。
事務指定講習を受けた社労士は、おそらくみんな実務経験のないヒヨコちゃん。
独立して成功するためには、高価な実務研修とか開業塾に通ったほうがいいのでしょうか?
社労士で独立するためには?
開業塾には要注意
事務指定講習が終わり、終了証を受け取り会場を出ると、駅までの通路に広告を持った多くの人を目にします。
この人たち何なんだろ?
広告を受け取ってみると、その人たちはすべて社労士開業塾!の関係者です。
実務未経験で開業しても成功できない。
成功するためにはノウハウが必要!
といった広告を配り、社労士になりたてのヒヨコちゃんを刈り取ろうとしてきます。
いわゆるヒヨコ食いと呼ばれる勧誘ですが、ビジネスの手法としてはとても優れた手法ですよね。
事務指定講習を終わったばかりの人たちは、大きな夢を抱えているけど反面不安も抱えている人たちの集団。
その集団心理をうまく利用して開業塾に勧誘する。
多くの人はそこでコロッと入塾してしまいます。
ですが、よく考えてみてほしいのです。
開業塾に通ったからと言って成功できるのでしょうか?
もちろん開業塾に通うことで、ビジネスチャンスを広げて成功する人は数多くいるはずです。
でも、多くの人がただお金を払っただけ、徒労に終わる可能性のほうが高いんです。
なぜ開業塾にって成功できないのか?
それは、社労士に限らず士業はすべてビジネスだからです。
起業塾に入った人がみんな成功するのか?と同じことで、開業塾に入ってテクニックだけ学んだところで成功には繋がりません。
ビジネスで勝ち上がるためには、レッスンなんて受けるよりも実戦経験を積んだほうが100倍いや1000倍以上の効果があるのです。
開業したいのならすぐに開業すべき
もし今すぐ開業したい!というのであれば、まず塾で学んでから・・・
というような弱気な気持ちではいけません。
今すぐ登録して開業届を出せばいいんです。
社長を守る会などユニークな手法で成功されている社労士の竹内先生も、自身の書籍の中ですぐに開業すべきと語っています。
やってしまえば何とかなる。
死に物狂いでやれば結果はついてくると。
社労士で独立するためには、実務経験を学ぶための塾が必要という考えは、子供に水泳を覚えさせるのには陸の上でフォームの練習をしろ!と言っているのと同じこと。
子供が泳げるようになるためには、水の中に入ること。
水の中で必死にもがくことが何よりも大事なんです。
いきなり開業が怖いのであれば
もし、いきなり開業して上手くいかなかったら・・・
と不安なのであれば、すぐに脱サラせずサラリーマンをやりながら経験値を積んでいけばいいんです。
今の仕事は社労士とは程遠いという人でも、サラリーマンをやりながら経験を積むことはいくらでもできます。
- 書籍を読む
- セミナーに行く
- 自分でセミナーを開く
- 知人に年金のアドバイスをする
- 総務の手伝いをしてみる
- 社労士が集まる場に参加してみる
- 異業種交流会に行ってみる
ある程度の経験を積むことが出来たら、実際にサラリーマンをしながら社労士として活動してみればいいんです。
その活動が上手くいくようなら正式にサラリーマンを辞めればいいし、上手くいかないようなサラリーマンをやりながら独立の時期を見定めればいい。
いきなりリスクを負って会社を辞めることだけは絶対にしてはいけません。
サラリーマンという特権階級にいるからこそ、社労士としての知識を増やすことが出来る。
いきなりその特権階級を捨てて、家族を路頭に迷わすことだけはしてはいけません。