中途採用の面接をやっていると、時々残念に思うことがあります。
例えば年齢は42歳。
経験も実績も十分。
マネジメントの経験もあり、幹部候補として即戦力の人材。
なのに履歴書の資格欄が空っぽ。
普通自動車以外の資格は一切取っていない。
コレではせっかくの評価がガタ落ちになってしまいます。
40代転職に資格は必須
なぜ資格がないと評価が下がるのか?
自分はスキルには自信がある。
だから資格なんて関係ない。
確かにそれはそれで評価してあげたいんですが、通常の会社には給与規定や評価制度というものが存在します。
新卒で入社してきた社員は、ある程度の経験を積み上げたころ、評価ランクを上げるために一定以上の資格取得を促します。
その資格を取得してないと評価を引き上げることができない。
つまりは給与テーブルを引き上げることができない。
そのため、資格を取得できない社員は、残念ながら高い給与を得ることができないんです。
そのハードルを乗り越えて、経験に資格を兼ね備えている社員は正当な評価を受け、一定以上の給与を得る。
これが歴史ある会社の給与制度です。
ですので、経験と知識だけで乗り切ってきた40代以上の人たちはこの給与テーブルに乗せることができない。
いくら能力があっても特例で採用するしかなくなってしまうのです。
資格が部下を威圧する
上司が一定以上の資格を取得していると部下を威圧することができます。
なんでこんな資格取らなきゃいけないんだ。
と部下が反抗してきたとき、上司が難しい資格を持っていれば部下をキッチリと指導することができます。
資格持ってない上司から資格取れ!と指導されても部下は従いません。
上司が率先して資格を取らないと部下にはその思いは伝わらないんです。
部下に背中で語り掛けるためには、上司は部下よりも難しい資格を持っていてほしいのです。
努力が苦手と判断される
資格を持っていない人は、コツコツと勉強したり努力が苦手なのでは?
と判断されてしまうかもしれません。
仕事っていつもいつも思い通りには進みません。
時には愚直な地道な作業も必要になってきます。
資格取得も同じこと。
何度も何度も参考書を読み、問題集を解く。
そんな愚直な努力を続けないと難関資格には合格できません。
40代まで資格を取ってこなかった人は、努力が苦手で自己啓発をしないと判断されても仕方ありません。
年齢に応じた資格
資格は若いうちに取れるだけ取っておいた方がイイです。。
最初は簡単な資格での構いませんから、手当たり次第に取っておいてもイイでしょう。
ただある程度の年齢に達したらそれなりの資格を持っていないと評価はされません。
いい年こいて簿記3級とかITパスポートとか漢検3級ではお話になりません。
40代で転職活動を有利に進めるためには面接官を唸らせるような資格が必要なんです。
転職に有利、将来独立開業も狙える、社内で活用できる、将来性がある、需要が高い。
40代ならそんな条件を兼ね備えた資格を狙ってほしい。
もし転職活動で有利になる資格を狙っているのであれば、ぜひ社会保険労務士試験に挑戦してみてください。